こんにちは。ひのき建設の宮本です。

来月から消費税率が8%から10%に変わりますね。
これで景気が落ち込み、ヤバいことになっちゃうような気がしますけれども、不動産の取引を行った場合の、増税の影響を見てみましょう。

Book1

図解とかはしませんけどね(笑)

まず、土地を買った場合。
土地には消費税はかかりませんから、出てる金額そのままで買えます。
売主が法人でも個人でも一緒ですね。
消費税がかかるとしたら、仲介で売買した場合の仲介手数料にはかかります。
仲介はサービスですからね。
サービスにかかる消費税は増税になります。

他に、司法書士の登記費用の中の、報酬にあたる部分にも消費税はかかりますし、土地家屋調査士などの測量等の費用にも消費税は含まれますから、それらが増税になります。

土地だけでなく、建物のついた土地を売買した場合ですが、この場合、売主が個人だったりすれば消費税はかからないのですが、業者が売主だと消費税がかかります。
例えば、2580万円の新築建売の場合、土地が1480万、建物が1000万、消費税が100万というようなことになります。
同じ2580万でも、土地が380万、建物が2000万、消費税が200万ということにもなりえます。

不動産は、通常、税込みの金額で出すものです。
だから増税になったからと言って、それほど上がるわけではないのですが、仲介手数料は変わってきます。
400万円以上の売買代金のときの仲介手数料の上限は、不動産の本体価格に3%をかけて、それに6万円を足して、それに消費税をかけた金額になります。
上記の例で建物が1000万の場合の仲介手数料の上限は884,400円となるのに対し、建物が2000万の場合だと851,400円となります。

価格に含まれる消費税の割合が上がると、本体価格の割合が下がるから、増税になっても税込の仲介手数料額は減少するんです。

消費者には関係ありませんが、業者が業者から仲介手数料をもらうような場合、3%税込ってことが多いんですよね。
そうすると、上記の例だと、本体価格2480万なら税込で744,000円、実質の実入りは676,364円ですね。
2380万なら714,000円、実質の実入りが649,091円となります。
個人から正規でもらうのより、20万以上少ないんですね。
売主が個人だった場合は、両手で1,834,800円(税込)なのに、売主が業者で消費税100万、仲手が税込3%だと、買主から正規でもらえても1,628,400円になります。

仲介手数料0円とかやってると、744,000円(税込)だけ。
正規の両手の42%ですね。
だんだん厳しくなっていって、やめる会社が増えてきて、残ったところだけ勝ち組になれるんでしょうかね。

家を買うときには住宅ローンも組むケースが多いですが、融資の手数料は増税になりますね。

ローンにかかる費用の中で、大きなウェイトを占めるのは保証料ですよね。
保証料には消費税はかかりません。

保証料がない代わりに融資手数料が大きいタイプの住宅ローンの場合は、増税で値上がりします。
保証料タイプと手数料タイプとで選べる金融機関の場合は、お得なほうを選びましょう。
とは言え、保証料なら、早く返し終われば返戻金がありますが、手数料に返戻金はありませんので注意しましょう。

不動産本体だけならこの保証料だけど、諸費用を含めてローンを組む場合、諸費用分にかかる保証料は本体部分よりも高い掛け率だという金融機関もあります。
35年ローンの場合の本体の保証料は100万円あたり2.1万円弱で、諸費用の保証料は100万円あたり約11万円とかになったりします。
同じ3000万のローンでも、本体部分だけしか借りない場合は62万くらいだとしても、本体が2700万で諸費用が300万というローンの場合、保証料が90万くらいになることがあります。
そういう時は、融資手数料タイプにすると、2%とかなので、66万くらいになりますね。

保証料が上がれば借りなきゃいけない金額も上がるわけで、金利は低くても月々の支払額は上がると言うことにもなります。

諸費用分は借りられても、保証料だけは借りられない金融機関もありますし、保証料の掛け率は一緒でも借りられる諸費用額に、「本体価格の〇%以内」など、上限が設けられている金融機関もあります。

自分に合った借入先を見つけましょう。

保証料タイプのローンでも、融資手数料はありますが、元々3万とか5万ですので、600円~1000円程度の値上がりですね。
金融機関によっては5万円前後の担保設定事務手数料というものがかかる場合もあります。
それもサービスにかかる手数料ですので、1000円程度の値上がりになりますね。

また、必ず加入する火災保険の保険料には、消費税はかからないんですね。

建築についてですが、今年の3月31日までに請負契約を結んでいる場合は、経過措置ということで、10月以降に引渡しをされても8%のまま、それ以外は10%です。
リフォームなんかで9月中に終わる工事なら8%ですが、工事の完了が10月になるような場合は10%です。

賃貸の家賃や敷金、礼金には消費税はかかっていません。
仲介手数料や鍵の交換代、クリーニング費用は増税になりますね。
保証料や火災保険は、売買と同様に増税にはなりません。

そんなに増税増税って騒いでないので、慣れたものなのでしょうね。
ま、飲食店とかは税率を分けるのだって大変でしょうけどね。

ポイント還元とかやるから、それほど値上げにはならないとか言うんですよ。
キャッシュレスなら使い方によってはむしろお得とか宣伝してますが、使い方覚えられないし、カード番号や預金が盗まれるのわかってますからね。
普段カードやQRコードで生活してる人って、それほどいないんですよ。

ポイントって言ったって、期間限定ポイントで期限が過ぎたら抹消されるし、使い方わからなきゃ、何万ポイント貯めたって無駄になり、ポイントを付与した会社は負担しなくて済むので得します。

日本はカードより現金の信用のほうが高いですね。
中国みたいに偽札だらけじゃないんですよ。
中国では現金の受け取りを拒否する店があるって聞きましたが、そこまで酷いんじゃ仕方ないなと。
屋台でもQRコードでピッてやってるんですよね。
でも、みんなデータ上でやってるんでしょ?
中国は国の権力が強いから、いざとなったら国民の口座からみんな吸い上げちゃうつもりでしょ。

こないだコンビニで、外人のアルバイト店員が、客のカード番号盗んで、高級ホテルで豪遊して捕まりましたけど、そう言うことがあるから、現金のほうが信用できるんですよね。

日本はそのへん歩いてるだけで追剥ぎに遭うことはほとんどありませんしね。
数百円持ってるだけで強盗に遭うような外国とは違います。

そういう国からきた外人に合わせる必要が、はたしてあるのかと。
観光客はいいんですけど、郷に入ったら郷に従えでいいと思うんですけどね。

何のお店でも、備品など仕入れが高くなるから値上げしたいけれど、上げたら客が離れると思うから上げられない。
で、小さいところは体力が削がれていき、大企業ばかりが伸びていく。
小さいところにしか作れないものはなくなっていき、次第につまらない世の中になっていくんですかね。

消費が落ち込めば、値下げしてでも売らなくてはならなくなり、それで売れても儲けがないから、何かを買ったり出来なくなります。
デフレスパイラル。
10年前と同じことですよ。

リーマンショックがあって、翌年くらいに民主党政権に代わって、その後震災があって、その後、8%増税があったんです。
観光客だって見てみなさいよ。
ほぼ外人じゃないですか。
日本人は観光出来るほどお金持ってないんです。
ま、金持ちの外人に頼らなきゃやってけない事情があるのもわかりますが。

上げたら景気が悪くなるの、わかってやってるんでしょうね。
多数の倒産や失業者が出れば、強硬に消費税を増税したのが元凶だと煽って、責任を政権に取らせるので、消費税の減税を訴える政党への政権交代まであり得ますね。
10%まで段階的に上げるとしたのは旧民主党政権時代のことですけどね。
当時民主党にいた人が、こないだの参院選で消費税の増税はダメとか言ってて笑いました。

政治家同士の約束を守るのが大事なのか、国民の生活が大事なのか、はたまた財務省に弱みを握られているのかわかりませんが、経済学者はこぞって増税はダメって言ってるのに、なんで上げなきゃいけないんでしょうね。
国民の社会福祉に回すとか言いますけど、恩恵を受けられない人って多いんですよ。
うちも、子供がもう小学生なので、無償化の恩恵は受けられませんでした。

ま、オリンピックまではなんだかんだで大丈夫でしょう。
終わったら喪失感というか、燃え尽き症候群みたいになっちゃうのが目に見えています。
あと1年しかない。

10年前より、ずいぶんと株価は上がってますが、庶民の生活の質はそんなに向上してないんですよね。
本当は景気は悪いのに、株価だけ上がってるような、どこかいびつな経済構造のような気がしてるんですよね。
で、中国バブルがパンクしたりドイツの銀行がパンクしたり、韓国がデフォルトしたりしたら、ある程度ひっかぶりそうで心配なんですよね。

アメリカか中国が本当にヤバくなったら、どっかで戦争始まるんでしょうね。
毎回同じですよね。

歴史を学んで何になる、とか言いますが、バカは歴史を知ろうとせず、経験から学ばないから、また同じことを繰り返すんです。
時代が違うとか言ってバカにしますが、人の考えてることなんて、数千年で何にも変わってないんです。
古典文学に表現されてる人の気持ちなんて、今でも共感できるものばかりです。

人名とか、何年に何があったなんてのはどうでもいいから、その時代がどういう状況で、どうしてそうなったかと言うことをしっかり学ぶべきなんです。

ま、消費税とは関係なくなりますから、このへんでやめときますけどね。

消費税の増税は財務官僚の悲願でしょうね。
上げた分は自分たちの生活の質の向上に充て、残った分を社会保障に回すんです。
上げて全国民からブーイング食らうんだから、カネもらわなきゃ割に合いませんもんね。
増税分以上に儲かればそれでいいですもん。

あんな一流の大学まで出て、霞が関で毎日夜中まで仕事して、一般人並みの生活しかできない老後なんてあり得ない。
親兄弟になんて言い訳すればいいんだと。

私が財務官僚だったら、年金や恩給以外にもどれだけ老後まで安全に税金を吸い上げられるか、その方法を考えますよ。
もう一般の会社でまともにコツコツなんて、勤まらないのわかってますからね。
インサイダー気味にサクッといけるようなことばっか考えちゃうでしょうね。

ま、不動産屋も、一般の会社でコツコツって苦手でしょうね(笑)
そういう人達の多い業界です。
むしろ、だから不動産屋で働いてるんですよね(笑)

それでもコツコツやる人が、この業界で生き残っていけるんですよね。
増税になって景気が落ち込んでも、この業界で頑張りましょうね。



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